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高森明勅
2019.3.5 08:00皇室

新天皇のご即位をお祝いする一般参賀

今上(きんじょう)陛下のご即位に当たり、
ご即位をお祝いする皇居での一般参賀が、
平成2年11月18日に行われた。

この時、「即位礼正殿(せいでん)の儀」
「祝賀御列(おんれつ)の儀」は同年11月12日、
「大嘗祭(だいじょうさい)」が同月22・23日だから、
その中間の時点での参賀だった。

参賀者への天皇陛下のおことばは以下の通り。

「即位礼正殿の儀及び関連する諸行事が終わり、
今日このようにして国民の祝意をうけ、
誠にうれしく、深く感謝の意を表します。
ここに皆さんの幸せを祈り、
わが国が世界の国国と相携え、
人類の平和と福祉を求めつつ、
共に発展することを、心より念願いたします」

参賀者の数は10万9800人に達した。

ちなみに、「剣璽等(けんじとう)承継の儀」は前年、
昭和64年1月7日。
この時は言う迄もなく、
昭和天皇の崩御(ほうぎょ)による皇位継承。

だから、1年間の諒闇(りょうあん、喪の期間)が設けられた。

その為、お祝いの行事は全て諒闇が明けてから。

一般参賀も勿論、同様だ。

しかし、この度は事情が異なる。
ご譲位による皇位継承だ。
当たり前ながら、諒闇は無い。

なので、もし前例と同じく、
新天皇のご即位をお祝いする一般参賀を実施して戴けるのであれば、
今年5月1日の皇太子殿下のご即位から余り時間を隔てないタイミングが、
最も相応(ふさわ)しい。

私はかねてその事を繰り返し主張して来た。

しかるところ、宮内庁から「5月4日」に一般参賀を実施するとの発表があった。
これは有難い。
当日はお祝いの為、万難を排して皇居に参上したい。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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